ちきりん新刊「賃貸か購入か判断基準はこの3つ」の感想

ズバリ判断基準はこの3つ

1 経済的に無理なく買える状況にある

2 賃貸物件では実現できない「購入したい積極的な理由」が存在する

3 自分や家族のライフプランがある程度、固まっている

 

この3つの基準はより具体的に書かれており、いずれも厳しい条件です。

「経済的に無理なく買える」は頭金を2割貯めており、額面給与の5倍以内だということが条件です。ライフプランに関しても向こう10年間は見通せていることが条件になります。

 

家を買ってまで手に入れたいライフスタイルがあるか?

しかし2番目の積極的な購入の理由があることに勝るポイントはありません。

家を買うということは家を買ってまで手に入れたいライフスタイルがあるか?という問いを自分に投げかけることと同義です。

一般的な日本の住宅の間取りやデザインとは大きく異なる家、自分の趣味のための家に住むためには最大公約数の住宅に住んでいては実現できません。

オーダーメイドでしか実現できない(リノベーション含む)価値を求め、それを言語化し、具現化する。それが住宅購入の満足度を最大限に高める方法です。

 

投資家的思考で家を買うことはやめよう

物件をお得だからという理由で購入することは避けましょう。

「安いから」「今が買い時だから」といった理由で買うことは必ずしも幸福度を高めることにはつながりません。

良い買い物とは、少し高いけれど本当にほしいものを買うことです。

個人がマクロのことを考えて買い物の意思決定をすることは本当に不毛であるという気づきを与えてくれます。

 

個人であるがゆえ手放す

お得に購入しようと思えば思うほど、投資家的な思考に陥ってしまいます。

購入するべき基準を満たすならばあとは市場と関係ないところで意思決定をする。

これは逆説的ですが投資にも言えることです。

後ろから(過ぎてから)見なければわからないことは気にしない、考えない。もういっそ手放してただ淡々と毎月積み立てて必要な時に現金化する。そういった戦略が結果的には最強であることを大学で学びました。

不確定なことは十分考慮しながらも手放してしまう考えが僕の好みです。