吉村知事 うがい薬がコロナウイルスに効果がある?
「ポビドンヨードがコロナウイルスに効果がある」??
本日大阪府の吉村知事が会見した内容になります。
本当に効果のあるなしは一度脇に置いておいてこの問題点について考えてみようと思います。
うがい薬の効果はPCR検査を紛らわす効果?
吉村知事は会見の中で、うがい薬において陽性が陰性なったという内容を伝えてました。
まずここで考えるべきはPCR検査を行う目的でしょう。
検査の目的は感染しているかどうかを適切に判断すること。個人として、検査に陰性になることが目的となる可能性はありますが、大阪府などの行政主体の視座では検査を正しく行い感染状況を正確に判断することが目的になります。
しかし府知事が検査の精度を低下させる行動を提案している点で大きな問題があると言えます。
精度を悪化させるのではなく、予防や治癒に効果があるのならばそもそもミナミの営業自粛要請は不要です。
先進的な対策を取ろうとするあまり、効果の薄い施策をアピールしてしまった
今回のコロナウイルスへの一連の対策として吉村知事が取ってきた行動は、緊急事態宣言後期の大阪モデルの提唱、緊急事態宣言解除後の移動の推奨、直近の営業自粛要請などがあります。
ここから吉村知事は全国に先駆けて半歩から一歩先の施策を打ち出すことを意識していることが読み取れます。
実際にそれが時流にあった場合もあり、「リーダーシップがある」「国より対応のスピードが早い」とみなされることもありました。実際に大阪在住の私の周りでもこの辺りを評価する声はありました。
今回はそのことが裏目にでた形で、研究としては効果の薄い内容を首長である吉村知事が大々的に発表したことは大きな問題でしょう。
個人としては正解になりうる解にどう向き合うか
今回の吉村知事のうがい薬発言により、早速うがい薬は薬局から消えていました。
検査で陽性にならないことが目的の人も実際にはいると思いますし、岩手の感染者の扱いなども最近ニュースになったばかりです。
知事としての目線でこの発言をすることが本当に正しかったのか、本当にコロナウイルスに効果があるのか、今後さらなるデータを期待したいと思います。