テレキャスターのヘッドストック 最初の量産エレキギターの秀逸なデザイン
テレキャスターが最も好きなギター
初めに手に入れたギターがテレキャスターだったからなのか、テレキャスターは最もお気に入りのギターです。
自分はルーツが好きなので色はブロンドカラーが一番好みでお金が許せばブロードキャスター時代のテレを手に入れたいと思っています。
意外と太い音、無骨なルックス、
よく考えると異質なヘッドストックのデザイン
それまでのギターのヘッドといえばヘッドの両側に3つずつバランスよくペグが並んでいるのが標準です。
ペグが片側一列に並ぶデザイン当時のギターの常識を壊したと言えます。
しかし、このヘッドストックの形は案外クラシックなデザインだったりします。
ヴァイオリンを横からみてみると…
ヘッドストックの形を横から見てみると何か似ているような気がしませんか?
ヴァイオリンのヘッドストックを横から見てみるとそっくりではないでしょうか?
ペグが一列に並んだ斬新なデザインの中でもクラシックなエレガントさを失わないのはこういう部分がポイントです。
(ちなみに後に発売されるストラトキャスターやジャズマスターなどの方がヴァイオリン型ですが…)
徹底的な効率化をしながらもエレガントさを失わないフェンダーの妙
レオ・フェンダーのすごいところはまずはギターを工業製品として扱ったことです。
ボルトオン式のネックはネックとボディの成形を別で行うことができますし、メイプルの真っ直ぐなネックは材の無駄を大きく省くことができます。
ギブソンレスポールなどに見られる、ネックに角度がついた構造はどうしても無駄な木材が発生してしまい、無駄が多く高コストです。もちろんかっこいいですが…
電気配線もシンプルな造りであり、ギターを工業製品として製造する方法をとっています。
しかしそれだけシンプルに作ったとしても歴史があるということはエレガントなことです。伝統的な弦楽器のヘッドストックを思わせるデザインがそのエレガントさに色を加えています。
この辺りの匙加減がフェンダーのギターをここまで有名にしたのでしょう。